keko37's Blog
keko37.exblog.jp
ブログトップ
魑龍からはじまる。
ブログにはアップしていない大忙しな事象のおかげで、ここん所全然プライベートの時間がないオイラ。
そろそろ脳みそが爆発しそうになっていたので、出張に有休をくっつけて、お婆ちゃんの一周忌をかねて大阪と京都を往復する日々を過ごしておりました。
1週間の大阪/京都滞在中、ホント色んな事がありました。
あまりにも朝から晩まで色んな事があって、オイラの頭もココロもパツンパツン(笑)
いやぁ~、もっとココロにゆとりを持てるようにならねばですな。

d0042851_2545196.jpgd0042851_2555890.jpg
そうそう。
日本で一番 【 玉(ぎょく:翡翠)】 をご存じの社長から、色んな事を教わりました。

中国の皇帝が座る王座へ昇る階段には、必ず階段の両側に 【 魑龍(ちりゅう)】 が彫刻されているそうです。
魑龍とは、まだ角の生えていない子供の龍のこと。
角が生えて玉(ギョク)を手にした龍は皇帝を意味し、まだ角が生えていない龍は、皇帝の跡継ぎや後継者を意味するのだとか。

本来、玉をもった龍の彫刻物は、皇帝しか持つことが出来ません。
でも、日本に龍というイキモノが渡ってきた時には、そんな意味は全部ぶっとんで、【龍は玉を持っているもの】 だと誤った認識で伝来したらしく、神社仏閣の龍はたいてい玉を持っているんだって。
そう言われればそうだわね(笑)

さらに面白いことに、魑龍が掘られた皇居の階段は、絶対に上ることしか許されていなかったそうです。
(降りるときは、龍の掘られていない降りる専用の階段があるんだってさ。)

これらの事から、魑龍は 【 これからドンドン上昇して、天下を手中にする 】 という男性用出世の守り神的な意味がついたそうです。


そんな魑龍の話で何かを思い出したらしく、社長は金庫の奥底から一つの古めかしい箱を取り出してきました。

古めかしい箱の中には、女性をイメージした柔らかな形状、足下がグッと搾られているのは、纏足(てんそく)を意味する、お香を入れておくための女性用の香瓶が入っていました。

100年以上昔に作られた香瓶は、光りをあてなくてもピカピカと光り輝き、今では簡単に出会えないようなクオリティの翡翠で作られているのが、素人のオイラでも一目で分かります。
日にかざすと薄紫色に輝く白色部分、新緑を彷彿とさせる緑色部分は、まさに日本人が好む緑色そのもの。
【 耳 】 と言われる両側のリングは、切ってはめたのではなく、石の固まりからリング状に彫り抜かれたものなんだとか。
なんとも贅沢な作りですよね。

通常女性用の香瓶は、女性を意味する花や蝶といったデザインを彫るのが当たり前。
しかし、これは男性の出世を願う二匹の魑龍が中央の宝玉を取り合うという構図に加え、これから立ちあがらんとする獅子(これも出世祈願を意味する)までもが蓋部分に彫り込まれているという、なんとも不思議な組合せな。
そのためか、今までどんな女性の目にも留まることなく、作られてから100年以上の歳月が経ったのだという。

女性でありながら、男性的な選択を迫られる日々。
私の意志に関係なく、上に昇らざるおえない現状。
まさに今のオイラは、獅子のように立ちあがり、二匹の魑龍の真ん中に輝く玉(ギョク)を手中に収めなければならないのだ。

この時期に大阪に帰ってきたのも。
偶然社長の時間が空いてたのも。
オイラがまさに必要なシチュエーションだったのも。
100年以上の歳月を越えた出会いも。
・・・ 全部縁なんだなぁ。

ま、そんなこんなで、魑龍達はオイラの日々を支えてくれる事になりました(笑)


香瓶だけでは香りは楽しめないでしょうということで、翡翠の香炉もお供してくれることに!

で。
香炉を頂いたって話をお寺の住職(方丈さん)にしたら、今度は方丈さんから香木と香道のお道具を頂きました。
香道のお道具をいただいたって話を友達の陶芸家さんにしたら、今度はお道具を置くためのお皿を頂きました。
お皿を頂いたって話を友達の染織家さんにしたら、今度は香炉やお皿の下にひく用に使ってと染色した敷物を頂きました。

逆わらしべ長者・・・??
やっぱり偶然ではなく、全ては必然なんだろうね(笑)

何かが少しずつ回り始めた、そんな気がした大阪帰省でした。
[PR]
by keko37 | 2008-05-01 00:37 | 物欲教